No.0247 – Organisation Voice 2001/02/19

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長い旅の果てに、四国に帰ってきました。いまどきTBIででもなきゃ国内で8日間もの長旅をすることはないっしょ(仕入れたての道産子弁)そんで帰ってきてビックリ、暑いのです。昨日の午後は千歳空港のデサインが悪いとか、駐車場のレイアウトが最低だなどと、悪態をつきながら、それでも六花亭のバターサンドなんかをたっぷり買い込んで、出発までのひとときを、ダイヘン〈これも仕入れたて)春木氏となにやら密談。その後 2時間あまりのフライトで、あっという間に松山に降り立ちました。

今回の旅では、北海道とりわけオホーツクの存在が印象的で、僕は強烈なインスピレーションを得ました。烈風の宗谷岬、危うく僕の平衡感覚を狂わせそうな稚内市。波まで凍りついたノシャップ岬、利尻を望むアザラシの越冬地として有名な抜海、言問なんて名前の町や、どこの国の風景だといえば信じてもらえるだろうか、日本海沿いのサロベツ原野を駆け抜ける直線、そうだ、この白い色をベージュと見立てたらどうだ?するとモーリタニアだ。いたるところの海岸段丘の上に立つ巨大風車は、強烈なここの風で電気を賄うするというまことにジャストアイデアではあるのだが?とまれすべては純白の下のことであるよ。出来るものならこの地に少し長くとどまって、雪解けやその後に来る春の様子を眺めてみたいものです。

そしてそれにもまして思うのは、この妖しく不思議な音の地名の数々はどうしたものだろうかと言うこと、どうせならカタカナ表記をすればいいのに。この後も旅は音威子府、旭川そして芦別と続きます。通りすがりの旅人が簡単に語ることがためらわれるような、厳しくも美しい北の大地にすっかり僕も魅せられてしまいました。かつて炭鉱の町として栄えた芦別には吉村一平翁という 90歳を超える歌壇の巨人が存命です。与謝野晶子らと深く交流し、この芦別市にある記念館に、それらのきわめて貴重な資料、文献、書簡などが収められています。

さて話は変わりますが、2001パリダカ、増岡、シュレッサーの闘いの真実は?知りたいと思いませんか?ぼくは菅原さんに、海外で放映された映像でことの真実の一部分を知ることは出来ました。Number516号( 2/22今店頭にあります。)の P11に能城律子さんがかいていますが、ぼくはもっとこういう4輪部門の専門誌が欲しいと思います。これまでのラリーレイドの4輪の国内への報道は、広告としてしか使われていない側面が多いんですよ。例えばワールドカップサッカーの日本チームの報道は、チームの予算で同行している記者のみが書く、としたら面白いところは知りたくても知る由もありませんね。

でもチーム(正確にいうとメーカー)の論理は充分に分かります。ジャーナリズムの中立性などと青臭いことを言うつもりはありませんが、もっと広めの視野に立った報道がほしいです、それもとびっきりマニアックなやつが。ATLの安全タンクは果たして良いのか?とか、ラリーマシンの改造の解説とか、FIAは今何を考えているかとか、誰が今、どこに行くためにどんなマシンを製作中だとか、もうほしい情報は、山のようにあるではないか。また広告もピンポイントで出来るじゃないですか。ナビ募集中ただし英語、フランス語が堪能で、メカに強くやさしくて力持ちで、なんて広告キット載りますよ、ねえ能城さん。

きょうの1枚
いずれも芦別市の百年記念館にて、芦別の民話に見入る山田画伯。生活に身近なものもたくさん収蔵されてて、画伯が思わずもって帰ろうとしたテレビ。このほかに本文に詳しい、与謝野晶子、寛らの書簡など、興味深い。そして縮尺の問題はあるにせよ、愛媛県とほぼ同じ面積をもつ、芦別市の地図。人口二万人です。さてそこで問題です、いったい僕は何をしようとしてるのでしょうか。

 


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