Organisation Voice 2015/05

2015/05/18(月)

「まもなく、北海道。モンゴル、そしてバイクバイクバイク」

気がついてましたか!?今年のお天気ときたら、日曜日を狙って雨を降らせてたこの数年とは打って変わり、日曜日は晴れ!GWもそういう訳で良く晴れました。
あまたのイベントも、良いお天気に恵まれてるのではないかと感じます。
経済効果も大きいですしね。この調子この調子。。。。
さまざまに変化し、気象までも不穏で、地震や噴火といった自然災害も活発化してきましたよね。心配は心配でしょう?心配と変化は対なのだ。

変化は、あるべきだし、なければいかん。
いかんなら、変化は予測するべきで、変化を怖れてばかりではいかん。しかし予測できる変化というものは変化ではなくて、変化はいつも突然で、いつも驚異的である。(ピーター・タスカ)さて、大阪もそうです。どこかがテレビのCMで「強いものが生き残ったのではなく、環境に変化したものが生き残る。」そう確かシャッター屋さんか?
変化には弱いんだ、人間は。

変わるということは些細な事でも、それが良くなるということでも嫌なんである。
でも変わらなくて近い将来(遠い将来かも)あの時に変えておけばよかった。。。
と思うことばかりだ。

さて、変わると言えばバイクバイクバイク・・実はリミットは6月なんです。
少し結論めいたものが出てたんですが、実はKTM。
しかも予想外の・・・250EXC SIXDAYS・・・
105.5kgだし。キロ1万円くらいだし。。ああ欲しい。。2stもいいかもと、全くこれまでのオハナシの「オフ車じゃなく・・・」なんて根本からぶっ飛んじゃいましたがな。
でも「これこれ、これ買おう」と思ってたら、春木さんは買うし、菅原さんが乗ってるし。。そんならばと菅原さんに「買い換えるときは譲ってね」とお願いしたのでありました。

そんなこんなで、ほぼBIKE!BIKE!BIKE!は妙な終結の方向

と思うでしょ。
ところがボクの川内ファクトリーでは怪しい動きが。。
「アドベンチャー!ガードを外せば、ただのビッグタンクのGS!」

をテーマに。というのも「GSもありかなあ、でも20Kgという目標値もあるしなあ。。」と考えた形跡もあるのだ。

ということでカタログスペック260Kg(燃料込)のアドベンチャーをばらすことに。

260kg-ガソリン分30kg=230kg・・・仮に現在はその重量として外しましたがな(写真)パニアステイ左右で3.12kg / リアキャリアやタンクガードにEGガード、アンダーガードに、とにかくはずせはずせ!で、外しまくり!!
ステイ類18.5kg(思いのほかに軽かった)、このほかにボルトナット類もありますが。バッテリー5kg、サイレンサーも5kgで合計マイナス28.5kgということは、ただいま201.5kg。。。まあリチウムバッテリーが1.5Kgと、サイレンサーは立場上滅多な事は出来ないけどメーカー純正指定のアクラボビッチは何キロかなあ??
ということで、なんとか200kgには大接近。。

はあ、忙しいのにこんなことばかりやってるけど、叱られないのは、やっぱり60歳を過ぎたという特権かもしれんね。

バイクの全身像は、また今度ね。

2015/05/11 (月)

「なぜ、Iwasaki-motorsのハーレー883ラリーマシンに人気が集まったかの考察から見るボクのバイクバイクバイクその15、、、長っ。。」

TBIでは「ブルーアイランドトロフィー」というのがあって、これはさまざまな角度で見たその大会のまあMVPに贈られるのです。。

順位を競い合うなかにあっても、良きライダーとして、良き人間としての姿を見せようという、ラリーの黎明期のSSERの目指したものでした。
つまり最も栄誉ある賞として競技成績とはまた別のところを顕彰しようと第1回大会から設けられています。今度歴代受賞者の一覧表を作ってみよう・・

その選考基準は、実は過去には役員で協議してたのでするが、
ここのところは「決めてください。」
ということで、ボクの一存になってしまってるのですが、
「それは違うんじゃないの?」
という反対意見は出たことはないので、
しばらくはこんな感じで選考していくことになると思います。

いや実は今年のTBIは参加者が少なかったこともあって、
参加者を良く見ることも出来ました。
そしてみなさん素晴らしいんです。。でも岩崎有男に決定!!

ここからは「バイクバイクバイク的に」

ではなぜ今回はハーレーを改造して(この時点で参加の可否についてはさんざん議論された)参加した岩崎君だったのかを解き明かしてみたいなと。

TBIのレギュレーションは、基本的に改造を禁じているのです。メーカーによって(つまりメーカーに責任を・・・)生産された車両を限りなくストックの状態で走らせることをこれまでは主眼としてきたのです。レギュレーションで該当する項目は次の通り。

2)車両改造の範囲
車両改造は原則として認めない。ただし部分的に法規制範囲内であって、その改造が公示にある「精神」の解釈における主催者の判断において、その範囲にあると容認できる場合は、これを許可する。最も重要な件のひとつは、純正サイレンサー又はSSER公認サイレンサーを装着し、かつその機能が保持されていること。
また車両からそのほかの騒音や、威嚇的で不用意なグラフィックなどではないことなどが要求させる。

2)-1 法規制範囲内であっても改造が許されない箇所
○エンジン (シリンダ、シリンダヘッド、クランクケース、オイルパン、ギアボックス)
○フレーム
○サイレンサー (サイレンサーはその機能が保持された純正品又はSSER公認品に限る)
○排気系 (エキゾーストパイプ、チャンバーを言う)
○著しく外観が変更されているもの。威嚇的なグラフィック等は禁止される。

誰がどう読んでも、ハーレーがスタートラインに並ぶのは至難だとみるのが普通です。これまでの通例では、おそらくNGだったでしょう。それを許するしたボクは悩んでました。

さて議論されて出場が許可され、あとは車検員による現物の検査です。実はボクもドキドキしてましたが検査員も顔がほころび、楽しそう。
つまり、一発OK!です。ボクがなんか難癖付けたような記憶もありますが。。

近年、バイクのカスタム化が急加速しています。それは、いかなるモチベーションなのかを問おうと思います。
先述した、メイカーの送り出すモデルに対する信頼があった過去に対して(つまりライダー<メーカーの時代が長かったということです。ここにきて急速にですがライダー>メーカーになってきてしまったということかもしれません。
そしてライダーたちが求める「スペシャリティ感」はもはや大半のメーカーがそれを実現するのは不可能になったということでしょう。
メーカーが発表するバイクは、一様に最大公約数的ライダーに向けて作られていて、少し変わったモノを発表するとみんな酷評するのですからメーカーも「どないせいゆうんじゃ!」みたいな気分にはなるでしょう。

そして、もうメーカーの吊るしでは、満足できない人が増えた。服は既成服を買ってもバイクは「いかん」となって来た。家はセキスイハウスを買ってもバイクはカスタマイズだ!ということになった。
これは人と同じではだめなのではなく、冒険がしてみたくなったということかもしれない。
急速にスクランブラーなどが溢れはじめて、自由なんだか不自由なんだかわかりにくいバイクライフが溢れかえった。そんな中で、誰もの度肝を抜いたハーレーが、ミラーが振動で折れたくらいで完走した。成績も悪くない。

なんだろう、この自由で、抜けた感じは。
なんと言えばいいんだろう。。全てはアプローチを変えるだけでこれほど楽しくなるのだろうか。。肩より高いハンドルにぶら下がって運転してるハーレーも、こうしたらダートを越えて3000Kmの道のりを6日で走り切れるんだと思えば、なんとも気分が良いぞ。こうして、TBIは懐がまた深くなったかも知れない。

なんて考えながら事務所を出たら、なんだか変なスクーターが止まってる。どこかで見た顔だ。

2015/05/07 (木)

「TBIとバイクバイクバイクその14かな?」

今年のGWのお天気は、ただ晴れただけではなく黄砂の少ない抜けるような空が印象的な日々でした。イヤービックリ!!

そんでもって最終日の最後のSSは、ボクの最も好きな林道。どうしてもここをそのようにしたくて最終日も長いルートとなってしまいました。その亜熱帯のような林道には、シダなどが繁茂し、路面は散ってしまったツツジのピンクの絨毯がところどころ。そしてSSを抜けて太平洋に出るや、目の前の水平線に満月が浮かんでいるという、もうどこをどうしたらこれほどまでの情景と心の動きを彩ることが出来るの!?というほどに精緻なルート(実は偶然ですが。。。)もう一つ驚いたのはゴール。ライトアップされた建物は、まるで千と千尋のモチーフかと思うほどに、妖しい感じ。そう、そのように西行を巡る旅は、SSERの過去最大傑作なイベントの一つとなったのでありました。

ボクは道すがら、さまざまなことに思いを巡らせては閉会式で爆弾発言。「来年はダート1000km!1キロ走るうちの500m!10キロ走るうちの5キロ!100キロ走るうちの50キロはダート!!」そして、「ウォー!」という歓声!!しかし本当にそんなルーティングが出来るのか?とすごく重たい宿題を抱えてしまって・・・でも、いつもそうした課題に挑む姿がSSERだったなあ。。としみじみ。たぶんボクも、あなたもこれは大変な事です。

さあて、地図をにらみながらぼくらの挑戦はまるで30年も前の時のような気分です。そして、バイクバイクバイクは、岩崎モータースの883エンデューロという、摩訶不思議なバイクの登場で心は穏やかなろうはずがありません。それにしても壊れなかった883はお見事でしたねえ。

「BMWで作りましょうよ。」
「なにを?」
「なにおって、スクランブラーですよ。」
「スクランブラーねえ。。」

続く

きょうの一枚

林道とゴールにあった栴檀の巨木。。人生は豊かだわい。