The 1st RALLY TOHOKU 3DAYS 2018

ツールドニッポン・シリーズ2018 Round-4
The 1st RALLY TOHOKU 3DAYS 2018
後援:福島県、広野町、いわき市、大玉村、南会津町、みなみやま観光株式会社、公益財団法人福島県観光物産交流協会(ライズ福島)


TOHOKU 3DAYS COURSER DIRECTOR’S VOICE
ラリーのダイナミズムと競技を味わう

最初に残念なお知らせです。今回のラリーの象徴でもあった紅葉が見れなくなってしまいました。吾妻山の火山噴火警戒レベルが引き上げになり、磐梯吾妻スカイラインが通行止めのため、ルートは苦渋の選択で迂回路へ。しかし、福島県内の山はタイミングが合うところも多く、紅葉が楽しめるのではと思っています。東北の秋を満喫してもらいたいと思い、ロケハンや試走では福島の山中あちこちを走りました。山の中にいくつもの限界集落を見てきました。3年前の豪雨の影響で林道が寸断されたエリア。廃道になったり、逆に舗装の進む林道。環境保護のために立ち入り禁止となる山など。ここ数年でダートを愛するラリーストにはとても厳しい環境となってきています。騒音問題やブロックタイヤが路面を壊すことなどがあり、バイクに対する風当たりはとても厳しいものです。100台ものバイクを走らせていただくためには、自治体や警察、道路を管理する団体などにしっかりとイベントの趣旨をご理解頂き、応援してもらう必要があります。逆に私たちがバイクで福島を走ることで将来のための地球環境の保全や、未来の子孫の利益を損なわないことを前提にした社会発展に何か寄与できることがあるでしょうか?なかなか難しい問題だと思います。ラリーにはレギュレーションという厳格なルールがあります。それ以外にもバイクを乗る上での基本的なマナーが存在すると思います。そのコミュニティへの外部からの評価は、ルールやマナーを守らない人がいると、その一番レベルの低い人への評価となってしまうものです。自分ひとりくらいは・・・とか、誰も見ていないからいいや・・・では困るのです。サスティナブルなイベントとしていくためには、主催者だけでなく、参加者と一体となってイベントをよりよいものにしていく必要があるのです。

さて、ラリー東北3デイズ2018は、福島県での開催です。福島は広くて、面積では北海道、岩手に続いて第3位です。どのくらい広いかと言うと四国でなら高知と愛媛と香川の3県を合わせた位の面積となります。この広い福島のかなりの部分を走ります。福島県は概観すると南北に連なる平地と山地が交互に存在します。

  

一番東側の海沿いの平地が「浜通り」です。ラリーはここからスタートします。そのすぐ西側に阿武隈高地があり、なだらかで林業が盛んなことから林道が沢山あります。福島の中央が「中通り」という阿武隈川に沿って広がる低地帯です。新幹線が通っているところです。その西側が奥羽山脈。ここから西は「会津」です。北には磐梯、安達太良、南には兼房などの山が連なります。その西側には阿賀川の三角州性低地である会津盆地が広がっています。ラリー東北3デイズ2018のアウトラインとしては、Day1は浜通りから阿武隈高地を抜けて中通りへ。Day2は奥羽山脈を北から縦断して南会津へ。Day3は奥羽山脈から中通りを通り阿武隈高地を抜けて浜通りへ。という感じです。いくつもの分水嶺を越えていくなど、ラリーのダイナミズムは十分味わって頂けると思っています。

スタート地が首都圏からアクセスが良く、日程も3日間ということもあってこれまでラリーが開催されてきた四国、北海道、九州から比べると敷居は低く参加しやすいと思います。ラリー競技へ参加するのが初めてという方もかなりいるようです。もしかしたら、その人たちにとってはかなり厳しいものになるかもしれません。しかし、それが「競技」なのです。東北という広大なエリアを使って本格的なラリー競技に育てて行きたいと思っています。皆様のご協力をお願いします。

 

ROUTE INFORMATION

 

DAY1  2018/10/19 浜通り -> 中通り
津波の被害がひどかった海岸のエリアもきれいに復旧され、新しい道路を走り早速山へ入っていく。ルートは海から山へ、西へ向かう。少し前までは生活道路として使われていた土の林道を走り最初のSSへ。気持ちよく飛ばせるハイスピードなSSは後半の下りが勝負どころ。少し難しいナビゲーションをこなし、ビバークは温泉付きのコテージだ。運が良ければゴール手前で話題の生キャラメルが食べられるかもしれない。

 

DAY2  2018/10/20 中通り -> 南会津
ビバークを出て短いダートで足慣らしをした後一旦北上。上りのテクニカルなSSをこなしてルートは南へ。猪苗代から気持のいいロングダートをぬけて猪苗代湖へ。いくつかの限界集落を通り、普段一般車両が入れない湿原へ向かう広葉樹の森を走るダートを楽しみながら南会津エリアへ。2本目のSSはハイスピード&テクニカル。地元の料理と日本酒がもてなしてくれるビバークはすぐだ。

 

DAY3  2018/10/21 南会津 ->浜通り
朝のSSはDAY2の逆走。シリーズ戦最後のSSをこなしたら、あとは福島のダートを満喫だ。スキー場を越えた後の笹薮をぬけ、ロックのビートを気持ちよく刻み、ルートは東へ。浜通りエリアに近づくにつれてダートの密度はより濃厚に。ナビゲーションの難しい上りのルートはチャレンジ精神でクリアできるはず。鉱山跡をぬけたらゴールはもうすぐだ。

 

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エントリーリスト

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タイムスケジュール

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ラリータイミング

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SSER PRESS No.112


 

現地で配布しておりますSSER PRESSがご覧頂けます。
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No.241 「水没しました。」 – 菅原さんからの手紙 2018/08/30 17:00

ETAP-5 の2回目のSSの53.06地点に河渡りの指示がコマ図にあり、着いてみたらとんでもない水流と川幅が広く、大型バスも渡れないで水の引くのを待っている状態でした。ナビのまるちゃんと相談して、まずは上流の方向に向かって走り様子を見たのですが、状態は良くありません。指示のあった場所にトラクターが居たので、お金を払って牽引してもらおうと言う事になり、戻ったのですが帰ってしまったのかトラクターが見当たりませんでした。下流に行ってみると、大地が平になって一本の河が6本位に広がっており、まるちゃんに歩いて川に入ってもらったら何とか渡れそうなので、気を付けて5本位の河を渡り、最後の河も何とか渡れると思い入ったのですが、出口の辺りがくぼんでおり、ボンネットを上にして水没です。ナビのまるちゃんも初めての経験らしく、ドアを開けようとしても水圧で開きません。外の水の高さと室内の水の高さが同じになってから、開いたのですが、まるちゃんが大切にしていたおやつ類が膝の上まで、ぷかぷか浮いてきました。

まずは高い位置に置いていた衛星電話を取り出し、本部や日本の事務所まで電話するのですが、全然繋がりません。緯度。経度を知らせるのに3時間位掛かってました。万が一を考えて寝袋とマットを2名分持っていたので、それを出して、一晩寝ることにしましたが、二人ともスボンの腰まで濡れており、スボンを抜いて寝袋に入るのですが寒くて大変でした。

翌朝の7時頃、山田さんが手配してくれた救助隊が2台の車で来てくれました。低体温になってたらと、お医者さんも同乗してました。後ろ側にウインチで引き出してくれて、私は濡れるからとモンゴルのスタッフがおんぶしてくれて河を渡りました。その後スタッフのムッホ君がぺラシャフトを外し、水で満タンになった燃タンを逆さにして空にして、予備のガソリンを入れて、エンジンまで行ってる燃料ホースの水を抜き、やっとエンジンがかかり、コマ図の渡る場所までもどり、2台のランクルと私のジムニーを牽引ロープでつなぎ、スタッブが歩いて浅い場所を探して、渡り切りました。

山田さんが手配してくれたスタッフに大感謝です。

菅原 義正

写真1はシルクウエイラリーで河渡りをさんざん練習してきました。
写真2は後ろに引きだしたジムニー。
写真3は表彰式でおんぶされた再現シーンです。


著者紹介 菅原義正氏

 

ALTAI Adventure Day-4

「ウルギー、カザフの町」

まさにこの地が、どこの国であるかという議論が必要なほどに、どことも違うカザフ族の町だ。
人々の顔も姿も、もちろん宗教も、何もかもが違う。まるで一つの大陸を越えて辿り着いた土地だろうかと思うほどだ。
民族や国家というのは、いったいどういうエネルギーで出来上がるのだろうか。武力を持つものが、いくらでも切り取っていけばいいのか?それならばチンギス・ハーンの昔から、いやもっと有史以来、人々は他者を攻め滅ぼして略奪し凌辱し、その街を支配すれば王とも皇帝とも呼ばれるのだろうか。
辺境の地に来ればいつも、そうした国家の成り立ちや国境という名のエゴイズムに、憤然と腹が立つ。
とまれここは、カザフとロシアと中国が国境を接する。そのエリアに向かうのは明日だ。しかしまるで僕にはこの土地がゴールのようにも感じる。
明日は氷河まで行ってくる。

 

 

 

ALTAI Adventure Day-3

「最果ての地、ホブドへのロングディスタンス」

完璧に晴れ渡った空。濃いモンゴリアンブルー。

草洋は茫々として、蒼天は宇宙だ。と、気分良く出発したらオフィシャルカーにトラブル発生。ムッホの乗るタンドラのリアハブのベアリングが損耗。走行不能に。

ムッホのタンドラとHINOを残して荷物を積み分けて出発。

タンドラはパーツを分解しHINOでオリアスタイの町へ。最低限の修復を終わらせ本隊より数時間遅れでホブドに到着。リカバリーはラリーで鍛えられていた。不足したパーツは航空機で、明日のビバークのある、本当に最果ての町ウルギーに輸送される。

いよいよ周りの山々が、険しく冠雪も見られ始めた。

この先は4つの国が国境を突き合わすエリアだ。しかしそれにしても、この国境を接する国同士というものはなぜかいつも緊張をしている、こうした入境しにくいエリアほど、惹きつけるものもまた無いなあ。

 

ALTAI Adventure Day-2

「オリアスタイへの道」

オリアスタイは、清朝の総督府がおかれた街だ。つぶさに観察すれば、あちこちにその痕跡がみられたのはもう20年も前のことか。

総督府の外壁跡の土塁も無くなっていたし当時の木橋「青龍橋」も稚拙な保存工事で往時のものとはくらべものにならないほどに貧相になっていた。

この地が、どれほどの要衝だったのか地勢的な俯瞰をしてみると面白い。南に下ると新疆ウイグルで、往時はイリ将軍がジュンガル平原を平定したころか。清朝の版図も最大のころだったろう。

いずれにしても旅は順調だった。マシントラブルによるコンボイのストップもなく今のところ予定をそのまま消化している。

ALTAI Adventure Day-1

夜が白みはじめる頃、ベッドを抜け出し窓を少し開ければ予想しないほどの冷気が滑り込んだ。

朝食を済ませ、まだ渋滞の始まらない時間を見計らってホテルを出発。スフバートル広場で記念の集合写真に収まると、いよいよアルタイへの旅が始まった。モーターサイクルは7台、うち2台はBMW G310GS、これはレンタル用にとSSERが仕立てた新車だが、このハードな長旅に耐えるのかは少し心配。今回のレポートではこのあたりにも触れていこう。

さて、旅はとにかく西に向かう。ハラホリンを越えツエツエルレグを抜け、イヒタミルのツーリストキャンプに滑り込んだのは午後4時を少し回ったところ。ここはモンゴルでいちにを争うパワースポットで、地表に突き出した岩塊はエネルギーを発散させている。
さて4輪では1台のLC70のピックアップが参加している。まあ考えればサポートで走るのもタンドラやタコマ、それにHINO。さあ、明日からも長い長い毎日が続く。明日はオリアスタイ、清朝の総督府跡の探索をしようと思う。

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Rally Mongolia 2018 OVERALL RATING

 

 

MAKING THIS THE MOST BEAUTIFUL RALLY IN THE WORLD

The organizers of this year’s rally issued the following statement at the general briefing. “Some might think that our rally is dangerous, but in the rally this year no one had to be taken to the hospital or required emergency transportation. Now that is what can be called a beautiful rally!”
Beautiful is not just a word reserved for scenic landscapes. Even tire ruts can be beautiful and the traces left after a rally starts show a way to leave things that makes it hard to believe it was a bivouac or a camp spot the night before. Of course not everything went so smoothly but all participants had a trash bag with them at the bivouac. And of course if you don’t take your lunch bag trash along with you the next morning then you won’t get your next lunch. There were strict rules like using pet bottle with numbers written on the caps and you get disqualified if your number is found in litter thrown away somewhere, but those rules weren’t needed.

Well then, the most obvious trend we could see this year was use of SXS or side-by-side vehicles. A total of nine SXS vehicles took part in this rally and delivered overwhelming performance. Race vehicles were hastily grouped into SXS, AUTO and MOTO but the SXS dominated the overall wins on the victory stand. Boldbaatar achieved a grand slam by being the first person to have won in each MOTO, AUTO and SXS division.

The fighting spirit award went to Team FA-coat, and the team win went to Team Husqvarna Japan. Each of them left a deep impression in this competition. Well then what exactly is the deep impression? What did the organizer’s statement achieve? All of that will be made clear via SNS of the rally participants.

Rally Mongolia 2018 was the 24th year that this rally was held. The upcoming year 2019 will make this a quarter century rally. Among all this, the global power balance will shift, Mongolia will make amazing progress and people’s feeling about things will change yet for many centuries to come the beautiful landscape of Mongolia will still keep visitors thunderstruck.