No.0302 – Organisation Voice 2001/05/24

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昨日に引き続いて旅の話です。考えてみれば僕の書棚には「旅」に関する本が実に多いことに気づく。まず人生の書とも言うべき山の本、これは実に多い。瀬島龍三の「幾山河」という本も旅の本とは言いがたいが、まあ怪しくも興味深い。

で、お奨めランキング旅の本(あくまでも僕の本棚の中で)
第1位「秘境西域八年の潜行」西川一三著、これはすごい本だ。友人のとある高名なクライマーから頂いた大切な本、第二次世界大戦中に、中国及び西域への潜入を命じられた著者の8年に及ぶ旅の記録。まさにセヴンイヤーズインチベット、スウェン・ヘディンの「さまよえる湖」とセットで読むのをお奨め?

第2位これも友人の小説家、戸井十月さんから頂いた本で、A・チェリーガラード著、戸井十月訳、C.Wニコル解説、国立極地研究所協力の「世界最悪の旅」タイトルカバーにはこう書いてある。{命がけでたどり着いた南極点。だが、そこにはライバル、アムンゼンの旗が翻っていた。失意のうちに帰途に着くスコット隊に、激烈な寒気が襲いかかる。「私たちはあえて危険を冒した、ただわずかな事情が味方しなかった。従ってなんの不満もありはしない」壮絶な死に向かうスコット隊、不屈の記録。}

第3位、「青蔵紀行」揚子江源流域を行く。これは1994年にラリーレイドモンゴルの開催準備中に、国立民族博物館に、遊牧民研究の第一人者といわれた松原正毅先生を訪ねて、「ラリーをモンゴルでするなど許さない」という先生と議論して、「気をつけてやりなさい。」とやっとご理解いただいた時に、この先生の本を読んでみようと思って手に入れた一冊。ヘディン、西川、 松原と同じ地域を違うアプローチと、もちろん全く違う時代背景の中の対比が実に面白い。

これらの旅の本?がいつも僕の旅先で、記憶の枝先に見え隠れして、「この前教えてやっただろ」とか「楽なことが旅じゃない」と教えてくれる。僕が今書きたくて書かない、何人かの人に「どう思う?」って聞かれてる件の答えは無いけど、これらの本の中に、歴史の中に、あるよ。

きょうの一枚
きょうの一枚は、昨日のも含め2枚 誰もが一目で気に入ったゾウモッドの井戸、ここ2年ばかりRRMの最も記憶に残るビバーク地になってる。なぜだか分からないが、危険な大地の中にポツリと浮かぶ生命の匂い、木々の作る陰が人に安らぎを与えるからだ。もう一枚は、机の周りにあった本、タケちゃんのワンショット


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