No.0243 – Organisation Voice 2001/02/13

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東京に居ります。石原都知事が唱えるように、自動車交通の負荷はもはや都内の大気汚染だけの問題ではなくなっています。いかに効率の良い次世代トランスポート・システムを掲げるか、早急な課題です。そのためにもバイクの存在が、新たな方向を提示する。というのが僕の持論です。むろんシステム全体で考えてゆく必要があります。

たとえば代替燃料を考えると、ダイムラー・クライスラー陣営の進める燃料電池、トヨタもこのカテゴリーです。一方、液体水素を進めるBMW陣営。あとエタノールを燃料にしたもの、このエタノールの使用ではブラジルが最先進国、80年代末にエタノールの消費量がガソリンを追い抜いた後も、増加の一途だといいます。なのにナゼ、日本は。このエタノールはバイオマス(生物資源、おもにサトウキビ、トウモロコシ、ジャガイモなどからもエタノールは作れる。)化石燃料の呪縛から、逃れられるのはいいことですが、少し食糧問題、いわゆる地球上の耕作可能面積との闘い、が残るような気がしてならなりません。日本では稲わらとか、麦わらを使うのはどうか、と提唱する科学者もいて、まあビールの消費量との闘いにならなければ良いがなあ、と心配。近未来の燃料供給は、キリン対アサヒの闘いになってたりして。

で、燃料の見直しは、いずれにしても最優先の課題であるのは自明の理。つぎはそれまでの繋ぎとしての、たとえばハイブリッドカーなどに見られる、まあ、好燃費車の行方。しかしいくらプリウスが21世紀の間に合った、と言い放っても、最近はあまり走ってるところを見ません。ちなみに新車登録台数は、プリウス11月665台、12月898台、セルシオ11月3960台12月4807台、クラウンはセルシオよりもっと売れてます。大丈夫だろうか日本人の感覚。長いスパンでは先述の燃料からの見直し、それまでの低公害車、高燃費車。そして今すぐにも必要なのは何か、それは意識だと思う。

僕も考えなきゃ、そろそろ。そこでバイクだ!と思ったんですね。またはスマートのようなバイクとクルマの中間的なコンセプトのもの。それらが既にに実用化になってってるのに、僕たちったら。さてと、自分のことは棚に上げて、明日も地球温暖化の大権化のひとつ、超大型ジェット旅客機に乗って、札幌へ行くだ。明日のこちらのページでは雪のサロベツ原野で21世紀を考える。をお送りします


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