「雨の日は、雨に濡れて。」

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「雨の日は、雨に濡れて。」

さてSSER3DAYS 30Years Anniversary-1Year 2013
つまり、来年30周年なわけですが、今年29年目の大会。
そう言えばいいのに「なにが30-1」じゃい!?とボクだってそう思うんですから、
さぞかし皆さんも。
ということで30年の歴史を振り返るとしましょう。

事の発端は、もちろん30有余年前。
寝ても覚めてもバイクのことばかりの日々。
晴れた日には山へ、雨の日も山へ、雪の日だって台風の時でも、山へ行っていたわけです。ですから近隣の林道やらけもの道やらは、まあ知り尽くしてた時代です。もちろんさまざまな通信手段やネットなどのある時代ではないのですが、
林道で知り合った友人らが日増しに増えて行った頃でもありました。

そしてスタートしたSSER、大勢の参加者に恵まれ急速に発展していきました。そして20数年を経て、参加者数は次第に減少をはじめ大会ごとに過去最低を繰り返していました。
もちろんその間にSSER実行委員会は、SSER ORGANISATIONと名称も少し変わりラリーレイドの傾斜していきました。

この本家たるSSER 2DAYSは唯一コースマークを使う大会として、SSER ORGANISATIONの各イベントの中では少々異質になって来ても居ました。
もちろん議論もありました。ラリーとエンデューロの差異についてとか?向かうべき方向性の問題とか?

しかし回答なんてありません。
で、ボクの回答は表題の通り
「雨の日には雨に濡れて」
というわけです。

参加者のニースに応える?のが良いのでしょうが、ボクタチは自分たちの主張をなかなか変えることができないほどの不器用さなので、それを「変わるべきものと変わらざるべきもの」と。 そして収支に左右されず「良い時も悪い時も」終始一貫した「不偏」の態度を、と決め込んでいるのです。

さあ30年まであと1年。それでも目指すのは160km×3つまり100マイル×3=300マイルのハードディスタンス。多分雨も降るでしょう。
だから「雨の日は雨に濡れて」です。
とはいえレインウエアはお忘れなく。
思い気っきりハードでタフな、そんな大会。。です。

さて、一方でRally Mongolia2014
1995年にはじまったこのラリー、年数だけで数えれば20年目のイベントとなります。つまりSSER ORGANISATIONの10周年ではじまったのがモンゴルだった、ちゅうわけです。

思えばこの20年間はボクにとって人生の中で最も悩み苦しんだ日々だったと言えます。でもそのぶん喜びも大きく、振り返るほどに濃厚な歳月でした。

こちらも振り返れば、1995年第1回大会。まだモンゴルが民主化間もないころ。
渋滞なんて考えられない時代。クルマが珍しくボクタチが乗るTOYOTA LC70はどこへ行っても人だかりができるほど。。。
その1年目はまず東へ向かいました。東と言えばロシアと中国が国境を交えるあたり、旧満州も近くもちろんノモンハンもすぐ近くです。

ある町はずれには戦闘機の残骸が山積みされたミグの墓場があり、横を通りながらみんなでコックピットに収まり記念撮影をしたものです。

南に下れば草原の中にロシアの軍需工場が、まるでスターリングラードの撮影現場かな?と思わせるように廃墟として佇み、しばらくその前に立てば身動きも出来ないほどの圧迫感に恐怖を感じたものです。周辺は地雷原。あわてて引き返すとなんと、地雷の上にボクタチのクルマのトレースが・・・とにもかくにも20世紀の遺産をいっぱい見せられたエリアでした。

いまはその方面にもウランバートルからの舗装路も伸び、間もなく北京とも繋がるでしょう。アジアは内陸に向かって資源を求め流通を模索し、巨大な生物の循環系のように血管を伸ばし続けています。

そして2014年、新しい選択肢は実は過去の経験の中に存在していました。これまで「西へ」伸ばしてきたラリーと言う名の探検行は、再び「東へ」または「南へ」というエリアに臨んで行こうと模索を始めました。

30年目のSSER、20年目のRally Mongolia、また地上には未知なる道が長く伸びています。


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