「タクラマカンに戻ってきた。」- REPORT of Raid Trek Taklamakan

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2012/11/23 (金曜日) REPORT of Raid Trek Taklamakan
「タクラマカンに戻ってきた。」

昨日から緊急事態で大幅にルート変更を余儀なくされた。いまコルラとトルファンの間にある和蹟という町のホテルに宿をとった。本来なら明日は敦煌の休日のはずだが。

昨日はチャルクリクから花土溝に向かい崑崙山脈の裾に向かった。標高2000mを越えたあたりで積雪とアイスバーン、大型トラックたちが道を塞ぎ前進は困難なばかりか、花土溝は標高2700m、さらに翌日は敦煌に向かう3600mの峠も待ち受けていた。

しばし考えた。そしてただちに全車にUターンしてチャルクリクに帰ろうという指示を出した。このまま越えていくことも考えたが脱出不能になることもあるし完全に往復路とも抜き差しならなくなった場合のリスクも考えた。

チャルクリクからはコルラに向かうタクラマカンの東縁の国道218号がある。もう1泊チャルクリクで過ごして今日はコルラに向かうことにした。ただしこの道が通行不能なら予定の帰国は困難になる。

とは言うもののこのルートは通りたかったところでもある。ロプノールに流れ込むはずのタリム川の流路に沿って北上するのだ。チャルクリクのあと50㎞位であたりは湖のようになってきた。洪水でもあったのか道路が冠水して流された跡を工事が続きダートライディングが続いたが工事の道の埃はうれしくない。

ここはタリム川からロプノールに流れ込むはずの水が灌漑用に南に水路を設けたものが氾濫したのではないかと推測すると、夏のモンゴルの60年ぶりの大雨もここにもこうした水をもたらせたのかもしれない。とにかく灌漑用水路を築かなければロプノールは水を湛えていたはずだ。

少し行くとタリム川と孔雀川(おそらくコルラ川)の分岐あたりに差し掛かった。このあたりでロプノールに流れ込む川が堆積によって流路を変えて「彷徨える湖」となった分岐あたりだろうか。タマリスクの林とデューンを時々見ながら、雪で阻まれたおかげでもう一度タクラマカンに戻れたし、沙漠公路とこの218号で砂漠を見事に半周できたのだと思うと、まんざら悪くはないなあと思う。やたらレアアースの工場みたいなのが林立し急速に発展する砂漠の町や高速道を走って、またまた人間にとっての真の豊かさは何かなあ、と考えることしきりだった。

 


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