No.0621「ルネメッジのこと」- Organisation Voice 2004/04/01

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今日のこと、オフィスに2004RALLYE D’ ORIENTのインフォメーションが届きました。主催団体名は「Rene Metge Concept」とあります。そう、あのルネメッジさんです。メッジさん、やっています。ご存知の方も多いとは思いますが、彼は1981年レンジローバーでパリダカ初優勝。その後ポルシェのワークスドライバーとして1984年にロスマンスカラーの911で優勝。ちょうどガストンもこの年BMWで優勝!で水平対向エンジンのアベック優勝!って今日の話には関係ないか。でもついでだから書いちゃう。この年オリオールはBMWで2位、R・ロワゾーもBMWで5位、と僕はすっかりBMWやら砂漠やらにはまってしまったのがこの年でした。ビックリしたのは翌年1985年、僕がSSERを立ち上げる年の正月、ポルシェはプロトタイプ959を投入。悲願の初優勝に燃えるミツビシは進化したプロトパジェロを投入、いよいよ新しいパリダカールの幕開けを感じさせます。勝ったのはP・ザニロリのパジェロ、959は失敗だったかと思われた翌年!再びルネメッジは959を駆って総合優勝!!ああ、なんとロスマンスカラーの959のかっこよかったことでしょう。しかしこの年は史上最悪の完走率だったはず、確か15%ティエリー・サビーヌも帰らぬ人に。

話が大脱線!僕が書きたいのは、メッジが少年のようにロマンを持ち続けている!?ということです。1988年ティエリー亡き後のTSOに迎え入れられた彼は、気合の入ったパリダカを作りますが、終るや大反発の嵐。静かにメッジはTSOを去りました。理由は彼の理想とするところと現実のギャップだったかも知れません。そして彼の後半生を決定付けた出来事はパリ・北京のディレクターになったことです。終ってからのひと悶着も、なぜだか間違いFAXで、うちのオフィスにも届き「なるほど、そんなことでもめているのか」なんて一幕もありましたが・・・。

企業の思惑と、為す者の思いは時として大きな蹉跌を生みます。自分に置き換えてみるほどに実感するわけですが。そこで昨日書いた「六分の侠気四分の熱」を思い出すのです。メッジはパリ北京を続けたかった。そしてロシアのマスター社とマスターラリーをつくり、やがてそれも大きく成長することなく、今のオリエントラリーになってきたわけなのです。

彼は熱心にマルコ・ポーロの東方見聞録を読み、オリエントへの憧憬を子供のように高めて行きます。僕は僕で西域への憧憬を深めてゆき、やがて僕とメッジは、ゴビ砂漠で邂逅するというわけです。いまだに理想とするラリー作りに燃え続けるのは、いったいどういうモチベーションなのか。ああ、こうしたテーマで書き出すと終りそうにありません。難しいものです。理想に妥協することの出来ない者は。

きょうの一枚 (昨日と同じです。もうすぐパート2登場)
ファイナルクロス進出を決めたのは9名。トーナメントを勝ち抜いたゼッケン1池田秀仁(高知)ゼッケン8後藤勝彦(高知)ゼッケン50 辻本勝行(兵庫)そしてワイルドカードからはセミファイナルクロス第1レースの4名、Wワイルドカードからは2名がファイナルに。そのファイナルクロスの動画。第1コーナーの混乱がリザルトを決定付けるのか。
*きょうの一枚のリンク先は動画です(WMV形式 サイズ:9.5Mb)


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