「祝 シルクロード世界文化遺産登録」- 2014/06/23 (月) – OV

どうも世界遺産というのはその実に反して、その言葉の響きが特に素晴らしい。人類共通の遺産でありその価値は全世界の人々が共有できることが出来る、とそんなふうに響く。

その実は、というといつも多くの問題をはらんでいるということだろうか?登録申請の是非についても、さまざまな意見があるし批判を重ねる人も居る。

まあそれはさておいてシルクロード、西安から中央アジアに至る天山回廊の道路群が、世界文化遺産に登録された。無類のシルクロードファンのボクタチは、ただただうれしく「おめでたい」からおめでたい?

この世界史にも例を見ないほどの、文化的遺産はこれまで真っ先にも登録されているべきものだ。でもまあ、いまからでも遅くない。新疆ウイグルに広がる世界的な遺産が、見直される機会になればそれは素晴らしいけど文化大革命で切り落とされた仏像の頭部が転がってたりもする。

もう何度この地に行ったんだろう。行くたびに、激しいデジャヴュに襲われ西安の碑林地区には「住んでいたような気がする」し、玄宗や楊貴妃の物語は教わらなくてもなぜか知っていたし。
玄奘三蔵の足跡は、もちろん一部だがオートバイで辿ってみもした。
もう少し関係が正常化したならば、まだ夢の途中の古いロプノールの川床を辿ってタマリスクの枝で骨を作ったテントで、とapioのコーノさんと夢を語り合った。

少年の日に抱いた夢を、どれだけ大切に確実に歩んできたかは、年老いたときにおそらく、その人の個人文化遺産となるだろうと思う。
シルクロードの夜、タクラマカン砂漠でうすいテントに潜り込んで見あげた星空は、いつまでも仲間内での酒の肴のままだ。

 


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「草原とゴビハイウェイが奏でる交響詩」- 2014/06/20 (金) – OV

モンゴルの試走とは、なにかこうさまざまな要素を組み合わせ、不要なものをそぎ落とし組み上げていく交響詩を作曲しているのに似ている。またはそれが現代の冒険行にも通じているのかと思う。

日々の暮らしは、なんとも複雑なのに、自身の身を守るという観念は他人に委ねている。だからすぐに文句を言うし、それで済む。道路に穴でも開いてて落ちでもすれば、言っていく先はいくつもありそうだ。しかしここでは、それに気がつかないとか、察知できないのは敗北に近い。

そんな試走の旅オデッセイは都市生活の余分なものは何一ついらない。
最近では1か月かけなくなったけど、必要なものは少ない。

なにが必要かというと

なんとかゴールまで持ちそうなクルマとそのスペアタイヤ、あと少しのパーツと工具。テラトリップとそのスペアパーツ、最低限のキャンプ用具。(その辺りのオートキャンパーのほうが装備は遥かにボクタチをしのいでいる。)
そしてGPS2台と、コマ地図のベース用紙に、シャーペンと消しゴム。
これは絶対に譲れない。鉛筆と消しゴムだ。
そして、心の中でいつも占う。
このシャーペン、最後まで無くならずにずっとあった時は、良いルートが出来る!!・・・ちなみに今年は最後まで1本のペンで(途中シートの下に1日くらいはありましたが・・・)書き終えた。だからまあまあの良いルートが出来上がってるはずだ。

写真のように、左側のような手書きのルートブックがシャーペンと消しゴムで出来上がる。
1ETAPで1冊出来る。
それを書き写して清書したのが右の一群。
これはETAP3だから、ボクは少なくとも3日目までは書き終えてるというのが分かるね。
(清書は1日1エタップで進んでいて・・・)

そして叙事詩に憑かれたボクは、なんとコマ地図の上の段。本来なら出発地と目
的地を書くところに地名の表記を止めてしまった。

ちなみにこのETAP3にはなんて書いたかというと
「Gobi High Way Mirage Express」
陽炎を全速力で追っかけてた!という意味だ。(と思ってもらえればいい)
久しぶりに大平原に広がる陽炎と遊んだ。さらに次の日は、ゴビハイウェイももっと広がる。

緑なす草原と、これらのハイスピードのピストを行き来するのが今回のルートの特徴だ。

話は変わる。

試走をしながら、韻文のオデュッセイアを考えていた。
なかなか難しいけど、面白い。

昔は漢詩を考えていたなあ。
篠ちゃんと良く、試走中に漢詩を作ってた。

カミオンを見ていると、やっぱ漢詩よりは叙事詩が似合うなあ。
と考えて、コマ地図の紙にメモがしてあった。

遥か彼方から、土を逆巻き、もうもうたる煙を上げて押し寄せるチンギスハーンの大群をカミオンからイメージしたのか。

みはるかす 果てよりかかる 黒雲のごと 風を呼び いま襲い来る
雷鳴は とどろきわたれ 陽もかしぎ 天地(あめつち)叫び 闇に覆われよ
神々は 4つの輪を抱き 雲と陽と 草原におり 咆哮を巻く

このあたりから先は読めないけど。
試走中は、こうしてなんか考えるんだなあ。
旅が人に必要なのは、こうした考える機会を得るからなんだろうと思うだなあ。

可愛い子には旅をさせ、ではなく、自分が可愛ければ旅に出ろ。だなあ。

 


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「いよいよ週末はBBQ] – 2014/06/16 (月曜日)

間違えました。週末は松山船積み車検+BBQということのようです。
どうせなら神戸牛のBBQをしよう!と申し出はしてありますが・・・
ということで6月21日の夜はSSERの事務所で賑やかに。。。

「ラリーモンゴリア 20years Anniversaryについて」

ということで、ただいま試走されたルートの整理作業中です。
いくつか新しい試みが加わります。
少し非公式にご紹介。

※現時点では計画段階です。詳報は調整後公式通知に拠ります。

(1) ETAP7はNO-GPS ETAP・・・まったくGPSの座標が表示されません。ルートブックナビゲーションに集中してください。ルート図や地名も非公開です。

(2) ETAP5-6は完全マラソンステージ1000kmです。ビバークの手前80kmでSSはフィニッシュ、GPSの表示されないナビゲーションの困難なルートのリエゾンを持ち時間1時間で走行(全員がペナルティがつくものと思われますが・・・)ゴールフラッグ(コントロール)はそのままパルクフェルメです。ルートブックの巻き替え時間も与えられません。給油はSSフィニッシュ後に用意されているローリーで行いますが、これもリエゾンの時間に含まれます。(現時点では計画段階です詳報は調整後公式通知に拠ります。)翌日のパルクフェルメ解除時間は与えられたスタートタイムの10分前です。
この日はメカニックは来ることが出来ません。
エアメカのみ来れますが、作業をすることは出来ません。

(3) 翌日のGPSの座標の発表は、午後7時に大会本部掲示板に掲出されます。ルートブック上にはGPS座標は表示されません。ただし発表予定のGPS座標のコマは明示します。また地図は発表されませんし、地名を特定できる要素は発表されません。

と、いうような方向で実施案が検討されております。また上位スタート選手(6から10名)にはGPSデータロガーを取り付けビバークで回収します。

今回はゴビステージが50%、とてもハイスピード。
残る半分が一部には砂丘も存在しますが、美しい草原のステージ。

 

きょうの一枚
試走車のボクの作業場。ここに座り続けること約300時間。野口シート製の座布団を忘れて辛かった。あとマナチュラスプレーも忘れて。いつも車内に散布して静電気と埃を抑えていましたのに・・・

そして遠くからは「象の岩」かな?と思って、寄ってみたらピザハット岩。

 


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