昔の話ばかりで恐縮だが、パリ・ダカールは恐ろしかった。
スタート時にリラックスできるようになったのは、もうずっと後になってからだ。
なにが恐ろしかったのかと考えると、自身の身体的な問題などではなかった。非常に恐ろしかったのは、この競技への参加の継続性の断裂、とでもいえばいいだろうか?
リタイアよりも怖いのは、自身がこの競技への参加意欲を損なうことだろうと考えた。しかし加えて、周囲が「もうやめとけ!」と言わない環境の確保だ。金銭的な問題が、それに輪をかけて心を苛む。
その対応策としては「目標」を明確に立てて、かつ公言する事に尽きる。
公言した目標は、絶対に達成するための道筋を描き、それも公表してその進捗さえも発表する必要があった。
なぜなら我々の挑戦は、個人のそれではなかったからだ。多くのスポンサーや支援者・友人らに支えられていたから。そして「言ったことはやる」という有言実行が、人生の価値を決定的にした。
つまり信頼を裏切れば、よほどのお金持ちでもない限り再度の挑戦の機会は乏しい、ということだ。
1年かけて準備するには、資金調達を含めて莫大なモチベーションを必要とされた。後年になって思うのは、あのエネルギーがあればどのようなことにでも挑戦することが出来たろう。という事を思う。 おそらく支援していただいた多くも、ボクタチの場合は結果よりもその莫大なモチベーションが生み出したエネルギーの放つ熱量に「しゃーないなあ」と同調していただいたのだろうと思う。
エネルギーは、なにをするにおいても重大で必要なものだ。人を包み、人を勇気づける。歩みをたゆまぬようにするのもそれだ。
つまるところ、エネルギーをゴールまで絶やさないことが良き人生だろうと思う。
新たな目標に、新たなエネルギー。
もうすぐSSER3DAYS、これも莫大なモチベーションとエネルギーの集合体だ。
メンタルを強くし、新たな次代のエネルギーはメンタルから生まれるのだと、そう再認識した今日の午後。。