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河口慧海

■まだまだ秋というには早い! という方も多いと思いますが、北の島はまぎれもなく、もう秋です。最近は、あまり本を読む時間もないのですが、移動の途中、寝る前、起きがけのコーヒーと一緒に、好きな読書を楽しんでいます。読書好き、というのは別に立派なことでもなく、だから何かの役に立つというものでもないでしょう。ある尊敬する外国のお坊さんも「やたらに音楽や観劇や読書などに時間を費やすものではありませんよ」と言ってましたし…。が、しかしそのように戒めなければならないように、読書はやめられないものなのでしょう。

■河口慧海(えかい)という明治の宗教家が著した「西蔵旅行記」を紹介したいと思います。腐敗しきった(と彼が感じていた)当時の日本の仏教界を救うための求法の旅。過酷なヒマラヤの単独行、鎖国のチベットへの潜入…。旅行記のあまりの内容に出版当時は「偽書」扱いまでされたいわくつきの著作。その生き方は宗教家であったはずですが、日本の歴史上の代表的な冒険家にも数えられ、現代のアルピニストにもファンが多い慧海なのです。ぜひ、図書館などで手にとってみてください。幾度も直面する死の危険をも、まるで、日常の出来事のように淡々と綴る語り口に、感動を覚えずにはいられません。

参考リンク

http://www.toyo.ac.jp/enryo/gallery/h11/h11_1.htm

ビッグタンクマガジン
http://www.bigtank.cc

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