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No.106
2005/05/19

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ツールドブルーアイランド礼賛

■しまなみ海道。最終目的地の大三島にゴールしたツールドブルーアイランド。ちょっと無理もしたけれど、この最後の道程を一緒に走ることができて本当に良かった。高知県の大豊の森から、松山、今治と、瀬戸内海に近づくにつれて、まるで水の中を潜っていくのではないかと錯覚するような青の世界。しっとりとして、胎内のような温かさに包まれて、そして砂浜に面した廃校のキャンプ地につくころには、音すら消えて、本当に別世界。ついてるなぁ、みんな。TBIはやっぱり最高だ。

■北アフリカ、ゴビをはじめいろんな砂漠、荒野を知っているこの主催者は、その対極にあるやさしい自然が、四国、この島に満ち溢れているということを良く知っているのだ。片や一神教を生み育てた厳しい荒野。こちらは八百万(ヤオロズ)の神あまねく存在する妖精の島か。一週間の短い旅は、深くそれぞれの心を探求する、精神の旅だったはずだ。精神の旅。その意味で、ツールドブルーアイランドに代わるイベントはない。古来から巡礼の島だったことと、それは決して無関係ではないだろう。

■ラリーだオフロードバイクだと言っている間は、この精神の旅を存分に楽しんだことにはならないのかもしれない。とはいえ、リエゾンとスペシャルステージ。マップとトリップカウンター。朝早いスタート、暗闇を抜けてたどり着くビバーク。そして競い合い。ラリーの仕組みが、巧みにライダーの精神を高揚させる装置として機能し、日常とは違うものを見せて感じさせる。ゴールしたライダーたちの顔を見れば、それがただの旅行や、ただのオートバイ競走ではなかったことは一目瞭然。「憑き物が落ちたような…」そんなすっきりとした顔に見えるのは、なぜか。

■これはやはり参加してみなければわからない。他では得られない体験がツールドブルーアイランドだ。

 

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