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DAY34 (07/12/31掲載)
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「グランド・フィナーレ前日」

我々ラリーの一帯はランスに到着し、アンリオ・ヴィンタージュ・シャンパーニュ・ハウスが
まずは通りを封鎖しての歓迎をしてくれた。
エントラントはル・マンのシェブロン・フォーメーションで車を停め
何度か杯を空けた後でタウン・センターまで移動すると
”歩行者天国”を我々の駐車場がわりとして、特別に押さえてくれていた。
あたりは何千もの観衆でごった返していた。

ほぼ全員がここに揃ってはいるが、驚いたのは
#1のアイヤー夫妻の乗る、あの真紅のイタラがここに居ない事。
エントラントの一人によると、彼らは道中で警察の取り締まりに遭い
メスで拘留されていると連絡を受けた、とのことだった。
ひどいニュースだ、我々は現場で何が起こっているのかサッパリ分からない。
ここまでの区間で事故やケガの発生が無かった事は確かなのだが…。
我々は新しい情報を待ちながら、これは100年前の車が現代の道路を走ることに対する
何かしらの「要求の誤解」に違いない事を信じた。
パリへのグランド・フィナーレを明日に控え、各クルーはここまで
その一員に加わるべく、言葉では言い表せぬほどの尽力を続けてきた。

#82、リフォール/ラノン組のビュイックが
青い煙をモクモクと立てながら、シティ・センターに到着した。
搭載されている8気筒のエンジンは、ピストン・リングの不具合で
そのうちの6気筒分だけしか稼動していない、という有様だが
この状態のままでもパリに辿り付く事に、クルーたちは自信を
見せている。

ここまでの行程を、ほぼ唯一人で走破してきた
#8の1914年製ランチャ・テータを駆る隻腕の米国人、ジャン・ヴォボリルは
あまりにもの疲労の為、ついうっかり軽油をタンクに注ぎ込んでしまった事を告白。
エンジンからは煙が若干出ているが、このまま進むとの事。

シャトー・アンリオとランス市長がホストする歓迎会が全てのクルーを招いてここで行われている。
どうやらセレブレーションは、一日前倒しで始まってしまったようだ。