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DAY28 (07/11/01掲載)
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エストニアからラトビアへの入国はものの数分で済み
我々は今日、いよいよ”バルト三国”のトリを務めるリトアニアへと歩を進めた。
ここでもまた、素晴らしいラリー三昧のひとときが待ち構えている。
そして国境での通過所要時間は、平均で1台辺りたったの2分。
ロシアからエストニアへの移動に掛かった時間の、約200分の1だ。

ここまで数々の国を走りつなぎ、ようやくパリはヴェンドーム広場のシャンパンまで
あと1週間のところまで漕ぎ着けた。
我々は今日、この地のスーパー・スムーズなグラヴェルを満喫し
国際モータークラブの仕切りによる尺の長いSSを堪能し
ヴィルニュス郊外の大きな湖の畔にある、とても居心地の良いホテルに投宿した。
クルーたちはそれぞれビール片手にヴェランダへ出て
連日のリアルなラリー・デイの余韻を楽しんだ様子。

ここまで好調な#118の女性チームが駆るサンビーム・レピアは
パメラ・リードが100%の走りで頑張ってきたが
今日のSSではちょっと張り切りすぎたのか、タイトな右の直角カーブを曲がった後で
勢い余って生け垣にまっしぐら...
少ししてコッソリと、藪から笑顔出てきた彼女たちは
また矢のようにスっ飛んで行った模様。

この日は朝7時に、ラトビア共和国の首都・リガの自動車博物館から
最初のタイム・コントロールでチェックを受けてのスタートとなった。
そして向うは、第1SSが行われるリガのサーキット。
しかしコースのレイ・アウトが分割されてたりと分かりにくかった為か
結構な数のクルーたちがミス・コースや周回数を間違えてしまい
余計に走り過ぎてしまった者は、ラップが足りなかった者と同様に
予期せぬペナルティを喰らう羽目となった。
この不運なエントラントの中には、昨日のラリーで大躍進を見せた
#85のシェヴィーを駆るハビエル・デル・マルモルも含まれ
せっかく縮めたクラス・トップの#88・デヴィッド・ウィリアムスとの差が
また元に戻ってしまった。

サーキットSSの後で、我々は森へと向かい
ラリーためにクローズドされた、素晴らしくスムーズにグレードされたトラックで
距離の長いテストを何本か走った。
結果、1969年製アストン・マーティン・DB6の#123・グッドウィン組が
今日のベスト・パフォーマーに輝いたが、これに続いたのが
なんとあの”ジャーマン・スパイ”フリードリッヒ/ラックス組の1933年製アルヴィス。
こんな古い車を道幅一杯にブンブン振り回し、見事なドリフトでコーナーを駆け抜けて
誰もがビックリのすごい成績を叩き出した。
この日はまた、ヴィンテージ・クラスのトップ集団の一角
#87のファンジオ・クーペを駆るメリーウェザー夫妻の奮闘も光り
カーター/フェアクロー組のベントレー・ダービーに”痛恨の一撃”を受けた昨日の借りを
今日の快走で”改心の一撃”にしてお返しした格好となった。

イエカヴァのサーキットSSでの成績は、グッドウィン組のアストン・マーティン、
フリードリッヒ/ラックス組のアルヴィス、メリーウェザー夫妻のシェヴィー、
デル・マルモル/ジャンセンス組のシェヴィーの上位陣。
ブカスの森林地帯ロングSSでは、再度グッドウィン組のアストンがTOPで
12秒遅れてこれまたアルヴィス、そして僅か1秒遅れでデル・マルモルが続き
4位も2秒の差でメリーウェザー夫妻が頑張った。
1940年製のビュイックで出場のオージー、ゲリー・クラウンは
この日楽しんで走りながらもパーソナル・ベストの10位。
排気量たった933ccの1934年製のシンガー・ル・マンで
シトロエン2CVと共に”アドヴェンチャー・クラス”を走る
#20のファン・ゲメルトは、少ないパワーを有効に使ってのオールアウト・アタックを敢行
17位と結果を残した。

この日の最終SSが行われたドゥブロギアイでは
緩やかなカーブや突如現れるギャップを含む、とてもスムーズなグラヴェルの上を走る
丘の上のコースが用意され、ここもやはり前出のアストンが一番時計。
これに続いたのが、ハビエル(デル・マルモル)のファンジオ・クーペで
ジャガー・マークUとアルヴィスがそれぞれ3位と4位。
メリーウェザー組とカーター組による熾烈な5位争いは前者に軍配が上がった。
若干名のTVクルーと沢山の観衆見守る中、森の中のコースを駆け抜けるのは
まさにラリーの”醍醐味”だ。

今日のステージ成績は、アルヴィスの”ジャーマン・スパイ”が
合計9分4秒49で優勝、2位にはシェヴィーのメリーウェザー組が
9分5秒58、そして3位にポール・カーターの9分6秒21。
これを総合のリザルトに加えると、ヴィンテージ・クラスのデヴィッド・ウィリアムスが
トータル171時間15分38秒でTOP、シェヴィー・ファンジオ・クーペの
ハビエル・デル・マルモルが21分9秒のビハインドで2位。
サーキット・テストでミスコースしてしまい、SSのマキシマム・タイムが
加算されてしまったのが痛かった。
そして3位のダービー・ベントレーを駆るポール・カーターは
ハビエルとたったの18秒差にまで迫ってきた。
明日には両者の順位が逆転するのか…

現時点でゴールド・メダルの有資格者は、パイオニア・クラスの3名を合わせて全部で28名。
そして33名がシルバー・メダル圏内、その他のクルーにはフランスに無事到着すると
ブロンズ・メダルが授与される。