No.004 昨年、雑誌「プレジデント」に載りました。- 2009/02/19菅原さんからの手紙

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人との出会いがとても大切だと思っております。彼のアイデアで5月人形や皇太子ご夫妻をイメージした、雛人形も商品化しております。日本の文化がリアドロに反映している事が嬉しくて写真のお人形を衝動買いしてしまいました。

当時、フランスには徴兵制度があり、彼は軍に所属したのですが、フランスの有名な宝石店「メラリオ」のお店を日本に展開する使命を受けて、たった一人で来日したのです。当時、フランス語と英語しか話せないのに、北海道から九州まで5店舗をつくりました。もちろん給料は軍からの支払いです。彼は戦いが嫌いなので、その道を選んだのですがそのような選択肢がある、フランス軍には驚かされました。

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人間邂逅
ジェローム・シュシャン(リヤドロジャパン社長)
菅原義正(ラリードライバー、日野・チームスガワラ代表)

「ヒッチハイク」

もう25年は経つでしょうか。菅原義正さんと出会ったのは、私がフランスから初めて日本に降り立った日の翌朝、東名高速の入り口でのこと。当時まだ貧乏学生だった私と友人は、ヒッチハイクで旅することにしていました。北陸でお寺修行を体験しようと、「福井」と書いた紙を手に高速道路の入り口に立っていたのです。そこへ現れたのが、キャンピングカーを牽いた菅原さん。御殿場までなら乗っけてやると、いきつけの温泉に案内してくれたり、すき焼きをご馳走してくれました。

その後、北陸を回って東京に戻ってきましたが、帰国の前日は自宅に泊めてくれました。それから数年、社会人になった私が日本に赴任してくると、今度は家が見つかるまでの1、2ヶ月間、合鍵を渡して居候させてくれました。

初めに会ったのが菅原さんだったからこそ、私は日本を好きになったのです。

菅原さんはとことん現場にこだわり抜く人。私はどちらかというと頭の中でいろいろとアイデアを巡らすのが仕事。世代も仕事のやり方もまったく違う二人ですが、唯一共通するのが「チャレンジし続ける心」です。菅原さんはラリーで前人未到の記録を更新し続けていますし、私は日本独自の文化を世界に発信すべく、スペイン本社への提案を続けています。

来年、菅原さんがパリダカールラリー20大会連続完走の偉業を達成した暁には、お互いに家があるフランスでゆっくりお祝いしたいですね。(シュシャン)

PRESIDENT 2008.4.14より

PRESIDENT [HP] 


著者紹介 菅原義正氏

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