No.0135 全車種いっき試乗ひとくちインプレッション – Organisation Voice 2000/07/26

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ORGANISATION VOICE別冊BMWモーターサイクル全車種いっき試乗ひとくちインプレッション

ジャーナリストでもない僕が、このSSER 2DAYSもといYUSUHARA 2DAYS ENDURO併催のBMW試乗会での各マシンのインプレッションを書きます。トンデモナク独断と偏見と人の立場を無視して書きますよって、僕のそのひとりよがりをお宥し下さい。

K1200RS
ス・ス・スゴイのひと言。総合評価120点 欲しい度72% 僕はこのマシンにいちばんたくさん試乗したおおかた50Kmくらいの山道・ガラガラの国道を走ったんじゃないかなぁ。BMWのシルキー6ならぬシルキー4、イケてます。BMW=BOXERなんてのはねOHVの時代のハナシ。 でもタンク後部の盛り上がりがビジュアル的にはイイケド、ライディングにじゃまじゃない?とはいえトータルでは今回のイチ押し、フレームの剛性、ブレーキのタッチの素晴らしさ、ハンドリングのテイスト、はっきりいって僕の趣味です。

K1200LT
本当はこいつに乗りたかったんだけどね、今回は来て無かった。でね、このマシンに僕は将来の21世紀のモーターサイクルの在りようをゆだねてもイインじゃないか!くらいに思ってたの。でも乗ってみないとわかんないもんね。ソートー重いらしいけど。やがて、こんなマシンが交通の主役になる日が来るね。但しそんな時代にはタイヤは無くなってしまってるかもしれないけど。

R1100S
ス・ス・ステキのひと言。総合評価100点 欲しい度68% もっとスゴイのか、と思って乗ってみたら、乗り易いったら...。K1200RSに乗ってると、あゝR1100Sがイイナァって思う。でこれに乗ってるとK1200RSがイイナァって思ってしまう。スタイリングと各部のツクリもGood、タンク上のヘンなファスナー?が要らない。ボクサーサウンドが似合わない。でも峠は早い。

R1100RT
フ・ム・ムのひとコト。実は欲しいと思ってた1台。でも総合評価70点 欲しい度65% タンデムツーリングのために在るような1台、大柄なんだけど乗ってみるとポジションは窮屈なんだ。ヒザがカウルにあたる、スクリーンがどの位置でも視界の中でとってもウットオシイ。ありゃりゃK1200LTはどーなんだろー?大丈夫か?

R1100R
これぞBMW、ボクサーツイン!!といいたいところだが総合評価90点 欲しい度35% BMWらしい?バイクだけどポジションが窮屈(これはボクのサイズのハナシ)ネイキッドにはもっとこうクラシックでナチが入ってなきゃあイケナイ。ながめて過ごせるくらいの美意識と存在感が欲しい。でもダートを走ってみた唯一のBMWロードモデルだった。

R1200C
思ったよりはソートーにイイ。総合評価100点 欲しい度100% でも日本じゃ売れないか? 007で見た時は「ナンダカナァ?」だったんすけど、アヴァンギャルドの出現で、いっそう都会的なムードが...。でもNYにまぎれこんだマカロニウエスタンってかんじ。で、この乗り味は現代のボクサーツインには似つかわしい。難を言えば、ちょっとオーバーデコラティヴで、ソフィスティケイト度とワイルドさの両立は難しいのか? 無国籍なアウトローにこそ似つかわしい。腰でイナすコーナリングがナツカシイ。大人におすすめの1台。

F650GS DAKAR
これは試乗車じゃないんでゴメンネ。 総合評価120点 欲しい度も120%(いったい何点満点かね) 実は昨日はこれのナラシで臨番をつけて山々へ出かけたんですよ。タイヤはノーマルですけどOZ WORKSのサイレンサーのセッティングで...。でイイです。ちょっと下りの荒れた路面ではFサスのややモノ足りナサはありますがWPの倒立でも入れた日にゃあ!!って感じですね。長く乗ってても楽チン、車重も全く気にならない。ハンドリングも良し、バランスも悪くない。旧OHV-GS乗りには夢のマシン。でもGS VS AFRICATWINってのはAFRICA勢からクレームが出ることは必至。超おススメの1台。でも完売って?

 

とまぁ何台もあったんですけどR1150GS,F650GS,R1100RSの3台には乗らなかったんですね。ジャーナリストじゃない自分には、こんな現代モーターサイクルいっき乗りなんてのは、夢のようなおハナシ。でしかもBMW。モーターサイクルの存在理由はナニカ、どこへ行こうとしているのか、わずかばかりの手掛かりみたいなものを掴んだ、ような気がするのです。OHVボクサーを愛用する自分としては現代ボクサーツインとBMW-Kのマルチシリンダーに目を丸くしたワケですが、驚きに腰をヌカすというコトでもありませんでした。すべては、そのひとつの延長上にのびやかに続いています。DNAは確実に。でDNAを広告に使うH社のあのアメリカンモデルのDNAは、どこからやってきたんだろうか? 突然変異なのか、北米でサクセスストーリーを築いたコンパクトカーが持って帰ってきたんだろうか?ナドトちょっとジャーナリスト気取り。ゴメンナサイ。

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