No.0634「菅原さんがやって来た。」- Organisation Voice 2004/05/24

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TDNが走り足りなかった菅原さんは、R1200GSの慣らしを兼ねて全国行脚!?の旅に!まあ、まずシュラフとマットを括りつけて走ってる60代は居ないでしょう。ことによると50代でも居ないんじゃないか、そう思います。「歯医者の予約を忘れてた!」とか、その歯医者さんから譲り受けたBMWのラリージャケットを着て、ビューンと東京に帰っていきました。

TDNや昔のTBIでもそうでしたが、「リエゾンばっかりでつまらない。SSとリエゾンが反対ならいい」と言ったジャーナリスト。その言葉が僕の頭の中にはいつもコンプレックスのように渦巻いていて、まあそれがモンゴルの開催につながったわけですが。その方はモンゴルにはきませんでしたが。

でも最近では、確信的に思うんです。「移動する距離を体で知るということ。そうして研ぎ澄まされていく過程で、人間の体内には微妙なGPS機能が芽生えてきます。不思議なことですが、考えていなくても方位や距離と時間を瞬時に計算して、残りの燃料や体力などを判断します。」最新の車につけられているドライブコンピューターみたいなものですか。それが狂うと「もうだめだ、間に合わない」とか「体力の限界だ」と判断してリタイアする原因になります。そうした人が、翌朝になって少し体力が回復してゴールまでがわずかの距離だったりして悔しい思いをすることは少なくありません。

また日本国内でのSSが短いのは物理的に仕方がありませんが、アフリカやモンゴルで、700kmのSSを走るという感覚は、日本国内をリエゾンで同じ距離を走る行為に似ています。もちろん全開で走り続ける一部のライダーはまったく別ですけど・・そんなに集中していてはもちません。頭の中で集中するプログラムを「走ること」「ナビゲーション」「マシンのコンディション」「気温や体調、水分の摂取や塩分量」そういうモードを切り替えながらチェックして、走り続けるわけです。この行為は、長いリエゾンの延長線上にあるものです。そうしたセルフマネジメント技術が、菅原さん的には面白いのだろうと、僕はそう考えています。

昨日の日曜日は、NEWSがいっぱいでしたが、特筆するならば「SPORTS DAY」一つの面白い関係性に気がつきました。ウウウ。F1・・・BAR-HONDAがモナコを制するのか?という勢いでルノーを追い詰めていきましたが、わずかに届かず。男子バレーは中国戦、山本の素晴らしい活躍でフルセットの末ジュースに、勝てたはずなのに・・・そして敗れる。ウウウ。大相撲は、モンゴル人横綱朝青龍に、巨人-阪神戦はもつれにもつれ阪神がギャクテンサヨナラ!すべて(巨人阪神戦は意見の分かれるところですが)日本人の多くが、手中にある勝利を失った、喪失感を味わった日だったかもしれません。それは一昨夜の首相訪朝に似ているんでしょうか!阪神ファンの方ごめんなさい!ちなみに僕は巨人ファンではありません。

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