No.0485 – Organisation Voice 2003/01/29


ツールドニッポンの試走は、南九州ステージでのことである。鹿児島県を走っていて驚くことがあった。特に鹿児島から宮崎への県境にかけてだ。それは、どの家も、生垣が素晴らしいのだ。今度参加される方はぜひ注目していただきたい。緑も豊富で、家々は、まるで競い合うかのように、生垣と庭の木々を美しく大きく育てている。本当に感動的な暮らし振りであり、風景なのである。それにだいいちコンクリートブロックの塀の家が少ない。岩手などの風景もそういえばこんな感じだったか、

でもこの南九州ではまた趣が違う。こんな日本を代表する風景が、日本じゃないみたいなのだ。ナゼそう思ったかというと、その営々と続く暮らしと家との関係が、おそらく今の日本では希薄になってしまったからだろうと思う。ハウスメーカーが洗練された住宅をどんどん作ったからだろうか。いや、家の責任ではない。おそらく環境への見えない、気付かない配慮の有無なんではないか。

時代のトレンドとして、口々にエコを語るのは容易だが、どんな暮らし振りをしてれば、それを語る資格があるんだろうか。逆にそんな暮らしをしてる人は、それを語らない。ブロック塀と生垣の違い、内に向かって暮らす孤立した思想と、外に向けて暮らす共生の思想との違いではないのか。

つまり、遮断するものと、緩やかに受け入れるものの違いとも言える。おそらく、ブロック塀の内側は湿気が高くて困ってるはずだ。日本の銀行は、きっとブロック塀のようだろう。いや政治も行政も少なからずそうなってしまった。改革は、案外身近なところにあるのかも。


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