No.0536 – Organisation Voice 2003/08/09

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ウランバートル便り – 8月8日モンゴル・アドべンチャー・ツアー第一陣は、昨夜無事にウランバートルにゴールしました。すばらしい天候と例年になく濃い緑の草原、参加された皆さんにはきっと感動的な旅だったでしょう。マシンもすべて新車のKTM640LC4、ノントラブルでラリーもかくやという道程を走りぬきました。いとう釣りの成果は次回に持ち越しですが、50?60cm級のマスや1mの雷魚?などを川で湖で、次々とモノにしていました。

そんなこんなで、僕はモンゴル人の友人バイラーと道中ずっと「モンゴルでフィッシング&リゾート会社を作ろう!」という話で盛り上がっていました。彼のこれまでの記録は1m60cmのイトウ!!そんなバイラーが「ミンゾクってどういう意味ですか?」と僕に聞く。彼は独学で覚えたつたない日本語の中で、理解できなかった言葉を全部覚えていて、必ず僕に聞くのである。「民族かあ?」いや待てよ「民俗」のことかもしれない。「何で聞いたのその言葉?」「ミンゾクブヨーです。」やっぱりそうか。じゃあ民俗の事だなあ。「バイラー実は日本語でミンゾクってのは二つあって、よく似ているけど意味が少し違う言葉だよ。」と民族と民俗について分かりやすい日本語で説明した。

このモンゴルも多民族国家だ、民族ごとの習慣や慣わしが民俗であるわけで、話は東西冷戦の終結から今日に至るまでのナショナリズムの台頭、アメリカが一国でスーパーパワーを持つ危険性や、日本の戦前から戦後の態度のようなことまで話が盛り上がった。民族や人種などいまだに地球上のある意味では問題点が21世紀の今も解決が着かない。こうして異国の友と国家観などについて、少ないボキャブラリーで話すことは、窮屈だが意味深い。受けてきた教育の違いや、周りの大人たちの話を聞きながら大人になったわれわれの、人間としての態度のようなものが問われているように思った。

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