ALTAI Adventure Day-4

「ウルギー、カザフの町」

まさにこの地が、どこの国であるかという議論が必要なほどに、どことも違うカザフ族の町だ。
人々の顔も姿も、もちろん宗教も、何もかもが違う。まるで一つの大陸を越えて辿り着いた土地だろうかと思うほどだ。
民族や国家というのは、いったいどういうエネルギーで出来上がるのだろうか。武力を持つものが、いくらでも切り取っていけばいいのか?それならばチンギス・ハーンの昔から、いやもっと有史以来、人々は他者を攻め滅ぼして略奪し凌辱し、その街を支配すれば王とも皇帝とも呼ばれるのだろうか。
辺境の地に来ればいつも、そうした国家の成り立ちや国境という名のエゴイズムに、憤然と腹が立つ。
とまれここは、カザフとロシアと中国が国境を接する。そのエリアに向かうのは明日だ。しかしまるで僕にはこの土地がゴールのようにも感じる。
明日は氷河まで行ってくる。

 

 

 

ALTAI Adventure Day-3

「最果ての地、ホブドへのロングディスタンス」

完璧に晴れ渡った空。濃いモンゴリアンブルー。

草洋は茫々として、蒼天は宇宙だ。と、気分良く出発したらオフィシャルカーにトラブル発生。ムッホの乗るタンドラのリアハブのベアリングが損耗。走行不能に。

ムッホのタンドラとHINOを残して荷物を積み分けて出発。

タンドラはパーツを分解しHINOでオリアスタイの町へ。最低限の修復を終わらせ本隊より数時間遅れでホブドに到着。リカバリーはラリーで鍛えられていた。不足したパーツは航空機で、明日のビバークのある、本当に最果ての町ウルギーに輸送される。

いよいよ周りの山々が、険しく冠雪も見られ始めた。

この先は4つの国が国境を突き合わすエリアだ。しかしそれにしても、この国境を接する国同士というものはなぜかいつも緊張をしている、こうした入境しにくいエリアほど、惹きつけるものもまた無いなあ。

 

ALTAI Adventure Day-2

「オリアスタイへの道」

オリアスタイは、清朝の総督府がおかれた街だ。つぶさに観察すれば、あちこちにその痕跡がみられたのはもう20年も前のことか。

総督府の外壁跡の土塁も無くなっていたし当時の木橋「青龍橋」も稚拙な保存工事で往時のものとはくらべものにならないほどに貧相になっていた。

この地が、どれほどの要衝だったのか地勢的な俯瞰をしてみると面白い。南に下ると新疆ウイグルで、往時はイリ将軍がジュンガル平原を平定したころか。清朝の版図も最大のころだったろう。

いずれにしても旅は順調だった。マシントラブルによるコンボイのストップもなく今のところ予定をそのまま消化している。